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たとえ一樽でも最高のものを【勝沼醸造・山梨県】〜訪問記〜
スタッフブログ 2018.09.29山梨県にある勝沼醸造に社員研修でお伺いしました。
その時の様子をレポートいたします!
山梨県甲州市は、日本の葡萄栽培の発祥の地。
「勝沼ぶどう郷駅」周辺には、名だたるワイナリーが点在します。
駅を出ると随所にぶどう畑。
甲府盆地の見通しのよい自然豊かな風景が広がります。
勝沼醸造様、1937年に創業。山梨県甲州市勝沼町に所在。
日本固有のぶどう品種「甲州(こうしゅう)」に特化。
ぶどう栽培からワイン醸造まで一貫して行い、高品質なワインを生み出しています。
世界的にも高い評価を得ている日本を代表するワイナリーです。
敷地内のワイン蔵、この広い建物の中に
樽やステンレスタンクなど設備が集まっています。
絞る前の「甲州ぶどう」。
食べると想像以上に甘くて美味しい!
「美味しいぶどうから美味しいワインができる」との言葉に納得。
ぶどうは、自社栽培のものや契約農家の方によるもの。
訪問したときは、ちょうど収穫の真盛りたくさんぶどうが集まってきます。
ぶどうを絞る際にも、ゆっくりとストレスをかけずに行います。
「甲州種」は皮の周りが美味しく、本来の個性や味わいを大切に抽出していきます。
仕込みには、木樽とステンレス製タンクが存在。
ぶどうの個性や目指す味わいによって使いわける。
どのブレンドがベストか田崎真也氏を招いてブレンド(=アッサンブラージュ)を行っているとのこと。
(写真左:大和屋酒舗 上瀬、写真右:勝沼醸造 有賀社長)
今回、勝沼醸造の有賀社長自らご説明くださいました。
「もっといいワインを作るためにはどうすればいいか、常に試している。
収穫は年に1度しかない。コンセプトは同じだけどどんどん品質が高まっている、
昔の評価と新しいビンージは全く違う。」
とのお言葉。進化を続ける勝沼醸造さんを肌で感じたスタッフ一同でした。
甲州ぶどうでのワイン造りの工程で驚いたのはこちら。
この白いもの、甲州ぶどう果汁を凍結させるタンクです。
果汁を凍結させ水分が先に凍ることを利用し氷と果汁を分離させ
濃縮したぶどうエキスを作るものです。
この濃縮果汁と通常のワインをブレンドしてワインを醸造するそうです。
この凝縮されたぶどう果汁を特別に飲ませていただきました。
甘い芳醇な香りに奥行きのある甘さ、でもさっぱりしていて美味しい!!!
これだけ売って欲しいところですが、値段にするとスゴく高価になるそうです(汗)。
通常のワインに、この凝縮したぶどう果汁を加えて醸造しているのがこの4点。
◎アルガブランカ ブリリャンテ(白・泡) 750ml ¥5,000(税別)
◎アルガブランカ ピッパ(白・樽熟) 750ml ¥4,000(税別)
◎アルガーノ ゴッタシデロシオ(白・甘口) 750ml ¥2,250(税別)
◎アルガブランカ ドース(白・甘口) 375ml ¥3,500(税別)
(価格は2018年9月現在)
甘口ワイン用として使用されることもありますが
糖分を高めることでアルコール発酵を促す役割もあり、全てが甘口ワインとして仕上がるわけではありません。
そして、テイスティング!
「甲州」を使ったワインを種類違いで出していただきました。
右から
(1)アルガブランカ クラレーザ (白) 750ml ¥2,000(税別)
⇒甲州ワインを味わうならスタンダードな1本。甲州種の特性をそのまま引き出した
辛口の白ワイン。穏やかな味わいで味噌、醤油、わさび等に和食ともよくあう。
(2)アルガブランカ イセハラ(白) 750ml ¥5,500(税別)
ヴィンテージ2016/2015
⇒山梨県の単一畑「伊勢原地区」の甲州ブドウのみを使用。
樽香がありふくらみ凝縮感がありエレガント。
5~10年後も楽しみなクオリティ。
長期熟成に耐えうる可能性を秘めている。
スタッフの中に買いだめする動きあり(笑)
(3)アルガーノ ボシケ(白) 750ml ¥3,000(税別)
⇒単一畑「イセハラ」に隣接する畑の甲州ぶどうを使用。
華やかな香りかすかな微発泡感があり味わいも濃い。
和柑橘のニュアンスがある酸が個性的。
「かぼす」や「ゆず」などを使った鍋料理に最高にあうのでは!との意見あり。
コストパフォーマンス抜群の1本です。
(4)アルガブランカ ピッパ(白) 750ml ¥4,000
⇒「甲州」の熟成タイプの白ワイン。樽熟成6カ月、瓶熟成2年以上。
きれいな黄金色、樽感がありナッティで芳ばしい。
甲州の可能性を感じさせる味わい。フランスの国際的コンクールで銀賞受賞。
(5)アルガーノ ゴッタシデロシオ(白) 750ml ¥2,250
⇒凍結果汁を使っている甘口ワイン。
甲州の特徴を生かしたぶどう本来の風味と透明感のあるさっぱりした甘さです。
(価格は2018年9月現在)
甲州ブドウからできるワインのバリエーションの広さ
奥深さを感じることができる有意義なテイスティングでした。
大和屋酒舗のスタッフ。お客様にどうお伝えするか考えながら真剣にテイスティングしています。
「日本の風土に向き合いできたワインは、『ワイン』だけど『日本酒』と言えるのではないだろうか。
と、有賀社長はおっしゃいました。
甲州は1300年以上の歴史を持つ日本固有のぶどう品種。
甲州ぶどうを使ったワインで世界中の人々を感動させたいと
その一滴に価格以上の価値を反映させることに力を注ぐワイナリー「勝沼醸造」
訪問させていただき誠にありがとうございました!!
【番外編】
お勉強の後は、場所を移してのランチ
勝沼醸造さん直営のレストラン「風」でのローストビーフと甲州ワインを味わいました。
教会の天井を思わせる厳かで美しい店内
海外からのお客様も多く、世界的に認知されていることを感じました。
最初の一杯は、「アルガブランカ ブリリャンテ」
瓶貯蔵2年以上のシャンパーニュ方式で作られた甲州スパークリングワインです。
爽やかな酸とハジける泡、果実味がありバランスが良く最高!でした。
名物のローストビーフ。わさびを付けて醤油や塩でいただきます。
甲州ワインとの相性も抜群です。
ぜひ、この地で作られたワインを味わってみてください。
そしてできれば、勝沼の地を訪れテロワールを感じていただけたら幸いです。